2022/12/20 13:00
先日開催された手創り市。
今回は蚤の市でもあり、出店者は自作のもののほかに
蚤の市的なものを出していました。
mozolasikaはVRANAのポーチと置物たちで参加。
寒かったですが、午前中はとても賑わっていて、
多くの方に買っていただきました。
ありがとうございました。
蚤の市といえば、
先日、安野光雅さんの「蚤の市」という絵本を
図書館から借りました。
大規模な蚤の市の一日の風景の絵本だと思います。
いろいろなものが売っていて楽しそうで、
とても行ってみたいです。
この一冊を作るのに3年かかったそう。
あとがきがとても印象的でした。
「私の買った木のはちを見てほしいと思っています」って文から始まります。
はちは「こね鉢」のことです。
木をくり抜いたもので、ボウルよりももっと浅いですが、直径が大きいです。
安野さんは蚤の市でその鉢を見たときに、
それを使った人、それを作った人、木を切り出した人、その元々の大きな木のこと、
それらを想像させようとするその趣に、鉢を即買いせずにはいられなかったそうです。
なんだか少しわかる気がします。
私もすてきな置物を見たときに思います。
どなたかわかりませんがよく作ってくれました。
どなたかわかりませんがよく大事に使ってくれました。
安野さんのあとがきは40年前くらいに書かれたものです。
そこにはこね鉢はもうあまり作られていないから、
蚤の市などでしか出会えないということが記されてあります。
当時でそうなのだから今はもっと数が少ないのだと思いますが、
現在も蚤の市に行くと見かけます。
たぶん最近少し流行っているのかもしれませんが、
蚤の市のお店の人があまり出回らないって言ってました。
私もこね鉢を見かけると欲しいなと思うときがありますが、
置き場がどこにも無いのでいつも諦めています。